祖霊信仰(先祖崇拝)と仏教は別モノ

2019.05.19 Sunday

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    今日は、さすがにマイッタな!

    僕が【家主】の中山手 線です。

     

    いやいや、参りました!

    檀家さんとお話をする機会があり、

    神様、仏様、ご先祖様をとっても大切にされているお婆さんから

    「毎朝、毎晩、かかすことなく

    「般若心経」をお唱えしているんだけれども、

    ご先祖様に対して[功徳]があるのでしょうか?」とのこと。

    maxresdefault.jpg

     

    家主:そうですかぁ、、、

       それは本当に良いことをされてますね。

       そのお気持ちは、本当に大切なんですけれど、

       でも、ご先祖様に[般若心経]をお唱えしても、

       まったく功徳ありませんよ!

     

    お婆さん:えっ?、そうなんですか?

         前に来られたお坊さんは、

         [般若心経に勝る功徳はない!]と言ってましたけど、、、

     

    しまった!

    前回、僕の先輩が来られた檀家さんだった、、、

    でも、本当に困るよなぁ、、、、

    大日如来(金剛界).jpg

     

    家主:お婆さんね。

       お釈迦様は「亡くなった人にお経を唱えても、何の功徳もない!」って

       ちゃんとお経で言っておられるんです。

       つまり、ご先祖様に[般若心経]をお唱えしても意味がないんですよ。

       それは仏教だけじゃなくて、キリスト教でも、ユダヤ教でも

       イスラム教でも、まったく同じなんです。

     

    お婆さん:じゃぁ、どうして前のお坊さんは功徳がある!っていったの?

     

    家主:それは何もやらないよりは、やった方が良い!と思ったから

       そうお伝えしたんじゃないでしょうかね。

     

    お婆さん:・・・・・

     

    家主:でもね。

       般若心経よりも、お婆さんのお言葉でお話をした方が

       ご先祖様も、亡くなられた方も、その方が喜ぶし、

       よっぽど功徳があるんですよ!

       これからは、そうしてあげて下さい!

       お婆さんの毎日の気持ちを話してあげて下さいね。

     

    お婆さん:そうねぇ、、

         お経よりも、その方が良いって言うのなら、、、。

     

    家主:そうは言っても、[般若心経]を読んだ方が、

       お婆さんのお気持ちが落ち着くというのであれば、

       ご先祖様や亡くなった方への功徳はありませんが、

       今のままお唱えしても良いと思いますよ。

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    こんなこと、毎回なんだよね。

    祖霊信仰というか、祖先崇拝といいますか、

    ご先祖様を大切にすることは、

    本当に大切な事です。

    この僕も、1番大切にしているのは、

    ご先祖様と亡くなった父母なんだけどね。

     

    でも、お伺いする度に、

    聞かれて、かつ、皆さんが勘違いされているのは、

    祖霊信仰(先祖崇拝)が仏教である!という事。

     

    これ、間違いです!

     

    祖霊信仰は、元々、日本にもあったかもしれないけれど、

    これは中国にあった祖霊信仰が[儒教]と結びつき、確立された信仰であって、

    中国 ⇒ 朝鮮半島 ⇒ 日本という経路で 

    我が国に導入された時期は平安時代の中期か?、末期頃だと思うけれど、

    我が国に儒教が根付いて全国に展開されて、

    花が開いたのは、江戸時代。

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    この江戸時代の300年の間に、

    儒教信仰の一部が仏教と融合してしまって、

    今に至ってるというわけ!。

    ちなみに、

    現代でも「祖霊信仰(先祖崇拝)」を行っている国は、

    中国、北朝鮮国、韓国、日本国の4カ国

    (あっても東南アジアも数カ国)ぐらいしかないんだよね。

    buddha-3.jpg

     

    僕は、いつも、、、

    皆さんから「本当に坊主?」と言われるんだけど、

    一応、ちゃんとした仏教学を勉強しているので、

    正しいのは、僕なんだけどなぁ、、、と、、、

     

    でも、世の中のお坊さんは誰も、、、

    死んだ人にお経を唱えても功徳が無い!なんて

    誰も言わないよね。

    仕方ないかぁ、、、、

     

    が、しかし!

    お釈迦様は、

    亡くなった人にお経を唱えても、

    功徳なんて「まったく無い」と

    ちゃんと、キッパリと書き残しているんです。

     

    なのに、

    皆、それをちゃんと伝えないんだよなぁ、、、、

    江戸時代 300年間に根付いた文化の壁は厚い、、、

    buddha-1.jpg

     

    そうそう!

    そもそも、お仏壇だって、

    仏教本来の祀り方は、[仏]と[お位牌]は、別々に祀ります。

    [神様] ⇒ [神棚]

    [仏様] ⇒ [仏壇]

    [ご先祖様] ⇒ [祖霊社(廟)]

     

    今のように、

    中央に[仏]を祀って、下段に先祖のお位牌と

    亡くなった方のお位牌を置くこと自体が

    [日本独特]の文化であって、

    仏教の配置ではないんです。

     

    ちなみに、

    仏教では、仏教内の各部(考え方の派閥の様なモノ)によって

    多少の差異あるとしても、

    基本的には、人が亡くなると49日で[生まれ変わる(転生)]するので、

    一周忌〜三十三回忌(百回忌まで含む)の各回忌や、

    お盆の行事やお彼岸などのそのほとんどが[祖霊信仰(先祖崇拝)]の行事です。

    ちなみに、仏教でも盂蘭盆会や彼岸の行事はあるけれど、

    一般的に行われている行事内容とは、その内容がまったく違うんです。

    buddha-5.jpg

     

    今日は、疲れました!

    では、寝ることとする。

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